そりゃ、軽くてチャラい奏はそんなことをして来たのかもしれないけどさ。
だからって、私までそうだと決め付けるのはやめて欲しい。
そして、私だけを責めるのもやめて欲しい。
「か、奏はどうなの?今まで付き合った子と、どんなことをして来たわけ?」
私ばっかりが責められるのは、絶対に間違ってると思うんだ。
「俺のことはいいんだよ。問題はさくらだ」
「な、なにそれっ。そんなの卑怯だよ」
なんで私ばっかり。
「そ、それより、もう行こう。そろそろ暗くなって来たし」
「行くってどこに?」
「もう一ヶ所付き合って欲しいところがあるの」
「……わかったよ」
無理やり話題をそらしたことに不服そうだったけど、奏は私の言葉を聞き入れてくれた。
そして奏と繁華街を抜けて国道沿いを歩く。
もうすっかり辺りは夕焼け色に染まっていた。
「次はどこ行くんだよ?」
「着いたらわかるよ」
奏はそれ以上何も聞いて来なかった。



