俺のそばから離れるな‼︎



モテるのはわかっていたけど、まさかここまでとは。


モテすぎてうざいって言ってたけど、こういうことだったんだ。


常に女子の視線を気にしなきゃいけないのも、ちょっとかわいそうかも。



「腹減ったし、とりあえずどっかで何か食おうぜ」



奏は女の子の声なんて聞こえていないかのように、私を見て口元を緩める。



「そうだね。もう昼時だし」



駅ビルの中はカップルや家族連れで混雑していた。


さすがゴールデンウィーク初日なだけはある。



「何食いたい?」



「んー、パスタ」



「どっかいい店ある?」



「うん、家族で良く行ってたお店があるよ」



「じゃあそこにしようぜ」



「いいけど、手ぇ離してよ」



「は?ムリだし」



払おうとすると、ギュッと握り締められてムリだった。