オロオロしてて気弱そうだし、なんだかとっても頼りなさげ。
立ち上がってウロウロする生徒や、床に座り込んで輪になって雑談する生徒。
誰もが好き勝手し放題で、パイプ椅子にまともに座っている生徒は約3分の1だけだった。
先生たちは彼らに注意すらせず、これが当たり前の光景であるかのように淡々と式を進めて行く。
もちろん……誰ひとりとして保護者なんて来ておらず。
本当に名ばかりの入学式。
そんな中、私はパイプ椅子に座ったまま周囲から突き刺さる視線に顔をうつむかせていた。
ムリだ。
絶対ムリだ。
この先、こんなのに耐えられる自信がないよ。
まともに勉強すら出来ないんじゃないの?
とんでもない学校に来てしまった。
こんなんじゃ、受験しない方がまだマシだった。
「ねぇねぇ、キミ。名前は?」
肩をポンと叩かれたかと思うと、馴れ馴れしく顔を覗き込まれた。



