俺のそばから離れるな‼︎



「奏はさ……私のどこが好きなの?」



恥ずかしいから窓の方に視線を向けたまま聞いてみた。


だけど、ひしひしと視線を感じて。


窓ガラスに映った奏の顔が、じっと私を見据えていた。



「珍しいな、さくらがそんなこと聞いて来るなんて」



うっ。


確かにね。


私は基本あんまり聞かないから。


だけど、奏のことを知りたいと思った。



「別に言いたくなかったらムリにとは言わないけど」



素直になれない私は可愛くない言い方しか出来ない。


やっぱり強がってしまう癖が全面に出ちゃう。



「俺に興味持ってくれたってことだろ?さくらの全部が好き過ぎてやべえ」



膝の上に乗せた手に、奏の手が重ねられる。



「や、やめてよ」



ビックリして、私はとっさに手を振り払ってしまった。