「いや、良くねーよ。けど安心しろ。もし傷跡が残っても、俺が嫁にもらってやるから」
「は、はぁ?」
よ、嫁にもらってやる?
いや、そもそも傷なんて残らないからっ!!
突拍子もないことを言わないで欲しいんですけど。
「あいつの跡がさくらの体に残ってんのが許せねー。ちょっとガマンしろよ」
「えっ?」
言葉の意味がわからないまま、なぜか私の手は奏の口元まで持って行かれた。
そして、吸い寄せられるように奏の唇が触れる。
「ちょ、何すんの」
「すぐ終わるから、ガマンしろって」
私の手首に唇を当てたまま、奏はもう一方の腕を腰に回して来た。
ドキンと跳ね上がる鼓動。



