俺のそばから離れるな‼︎



「はいはい、ごちそうさま。これ以上2人の邪魔しないように、俺は立ち去るとするよ」



優雅に笑いながら手を振って、ケイは1年棟に向かって歩き出した。



な、なんでドキドキなんて。


違う。


これはそんなんじゃない。


……でも。



「さ、さっきは……ありがとう。もうダメだと思ったから、本当に助かった」



奏の手を払いのけながら、私は言った。


恥ずかしくて目を見れなかったけど、出来るだけ誠意が伝わるように頭を下げた。



奏はそんな私の態度を見て目を見開く。


そして、何やら口をパクパク動かし始めた。



「な、なに?」



「い、いや……さくらが……俺に『ありがとう』って」



は、はぁ?