そこからはあっという間だった。


ザコばっかだったし、警備員さんが来て止めてくれたし。


一発くらっちゃったけど、大したことないし。


スマホで時間を確認すると、


11時。


丁度、待ち合わせの時間。


「先輩」


「うわあっ!」


「びっくりしました?」


「そりゃびっくりするよ…後ろから急に声
かけられたら」


「えへへ」


ミホちゃんは真っ白なワンピースに身を包んでいた。


ああ、理想が今、現実に!


「…何かあったんですか?」


「いや、何も。さあ、行こっか」


「…はい!」