「また見てんのー?」


夢中になって練習姿に見入ってると突然愛心に話しかけられた。


「愛心、いたんだ」

「ひっ、ひど!?」

こんな会話してるけど愛心は相談にもよく聞いてくれるし、同じマネージャーとして頼りにもなる私の親友。

「やっぱさぁかっこいいよね」

私が不意に声をもらすとすぐに反応してくる愛心。

「拓人もいい線いってない?」

「それを言うなら海斗もじゃない?」

いつの間にか二人でかっこいい人を言い合っていた。

「なんの話ししてんの?(笑)」

突然男の声がして声の主のほうを向く。

「な、なんだ勇貴か…」

「な、なんだってなんだよ…」

「なんでもないーさっさと練習戻れや」

「休憩させろよ!?」

女子の会話に入り込もうとする勇貴を追い出しまた女子トークを始める。

「勇貴もちょっとかっこいいよね」

言い出したのは愛心。とりあえず「へー」とだけ反応しておいた。


私は別に夢だしね。