カーテンの隙間から、朝日が射し込む。
チュンチュンと、外では鳥達が早朝の井戸端会議を始めている。

時計を見ると、６時５分前を指していた。

｢もう起きないと……｣

私はのそのそと起き上がる。
余り寝れていないせいか、体と頭が重ダルい。

昨夜あの後、可鈴に電話をしてみたものの、
結局マコトが何を相談に行ったのかは聞けなかった。

｢多分その内分かるから。あたしからはこれ以上は言えない｣

と、電話を切られてしまったのだ。

気になるけど、可鈴は口が固いヤツだから、ﾞ言わない"と決めた事は何があろうと口を割らない。
だから、私は食い下がる事はしなかった。
でも、それだけ大事な事をマコトは可鈴に相談したのだ。

｢気になる……｣

今日、直接マコトに聞いてみよう。

何はともあれ、今日の支度をしないと。
ＪＫたる者、身嗜みには余念がない。

｢気合い入れますか｣

私は鏡の前に座り、メイクと言う武装を始めた。