「一人?闘神が一人だけ?全員で行ったのに、どうして?」 「俺だって、……皆だって信じられないさ。でも、帰ってきたのは一人で、その一人だって治療班へ運ばれていったきりだ。それが誰なのかもわからない」 その言葉に神蘭は何日か前に、鈴麗達と話した時のことを思い出す。 (皆、きっと戻ってきたのが自分の隊の上司であってほしいはず。私だって……) 神蘭がそんな事を思っていた時、軍本部の扉が開いて、総長が出てきた。