「これは、一体何があったの?」 大勢が集まっている筈なのに、その場は異様に静まり返っている。 だがよく周りを見れば、泣き腫らした目をした者や、啜り泣きをしている者もいた。 「龍牙、一体何があったの?何なの、これ」 「俺だって、わからないんだよ。ただ、……今回の作戦は失敗だって」 「えっ?」 「……向かった軍はほぼ全滅だって。闘神だって、一人しか帰ってきてないらしい」 その言葉に頭が真っ白になった。