「あら?久しぶりね」
全体の顔合わせが終わった後、近づいた神蘭に覚えてくれていたのか、怜羅が言う。
「はい。あの時はありがとうございました」
「いいのよ。それに、礼なら封魔に言ってあげて」
「えっ?」
「彼、あの日は非番だったのよ。それなのに襲撃を知って、私の軍に同行したの。まぁ、非番だったのは、今回の襲撃もそうだったけど」
「そうなんですか?」
「ええ。今回は場所も場所だったから、全員出ることになってたのよ」
(そういえば、私まだちゃんとお礼言ってない・・・・・・)
そんなことを思っていると、鈴麗がクスリとわらった。

