天空戦記

五人が本部の中に入った時には、そこには既に何人かの訓練生達の姿があった。

受付のようなところでは、訓練生達に何か紙のような物を渡している。


「行ってみよう」


神蘭も他の四人に言って、列の最後に並ぶ。

少しすると神蘭の順番が来て、やはり一枚の紙を渡される。

見れば、其処には【一】と書かれていた。


「一・・・・・・?」

「えっ?神蘭は【一】だったの?私は【三】だったよ」


神蘭が呟いたことに鈴麗が反応する。


「この数字って?」

「ああ。今日、此処に来るということは、軍に入ることを了承したということ。その紙の番号は、お前達が入ることになる隊の控え室になっていて、この後上司になる闘神と顔を合わせることになる」


受付の兵士に言われ、神蘭達は顔を見合わせた。