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次の日、神蘭は神界軍の本部前にいた。


「神蘭!」


背後からの声に振り返ると、鈴麗と三人の少年が走ってくる。


「やっぱり、お前も入るのか?」

「うん。・・・・・・えっと」


その内の一人が話し掛けてきたのに頷いたが、名前が出てこない。


「龍牙だ」

「俺は白夜」

「白鬼だ。よろしく」

「私は神蘭よ」


名乗ってくれた三人に返したところで、鈴麗が手を叩く。


「じゃ、自己紹介が終わったところで、そろそろ中に入ろうよ」

「ええ」

「「「ああ」」」


それに頷いて、神蘭達は中へと入った。