「その件のことだけど、もし本当に軍に入隊する意思があるなら、あなた達を仮入隊させようと思うの」


その副総長の言葉に周りが騒めく。


「勿論、お前達はまだまだ半人前だ。だが、これからの戦いに戦力が必要なのも事実。そこでお前達は各闘神の部隊に入り、訓練してほしい」

「これは強制ではないわ。希望者のみ、明日までに本部に来てちょうだい」


その言葉を聞きつつ、神蘭は封魔の表情を見る。

彼も丁度神蘭の方を見ていて、神蘭がどちらを選ぶかわかったのか、苦虫を潰したような顔をしていた。


(私は決めたんだ。何があっても、その気持ちは変わらないよ)


それを見ながら、自分自身と彼に言うように内心で呟く。

寧ろ、月夜の姿と今回の襲撃の様子を見て、軍に入るという気持ちは強くなっていた。