「蒼魔、封魔、御苦労だった。報告は後で聞こう」

「「はっ」」


近付いてきた総長が二人に声を掛けた後、神蘭達訓練生の方を見てくる。

その視線の鋭さに彼方此方から息をのむ音が聞こえてきたが、それに気付いたのか視線が少し和らいだ。


「すまなかった。此方が気付くのが遅れたせいでこれだけの被害を出してしまった。全て我々のミスだ」

「・・・・・・あの、これから俺達はどうなるんですか?」


おずおずと一人の少年が口を開く。

それを聞いて、総長と副総長が視線を交わし合うのがわかった。