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「・・・・・・っ」


封魔の背後にいるものの、ぶつかり合っているエネルギーが凄まじいからか、風圧に飛ばされそうになるのを堪える。


「「はあああああ!」」


その間にもどちらも一歩も引かないエネルギーは更に激しくなっていく。


(互角・・・・・・)


手出し出来ず、ただその様子を見ているしか出来なかったが、拮抗している様子にそう思う。

封魔が闘神という名に相応しい実力を持っているのは知っている。

相手はその彼と少なくとも同等の力を持っているようだった。

そんな奴が相手では、養成所の訓練生や教官位では歯が立たないだろう。

それはわかったし、此処で封魔が負けるとも思いはしなかったが、ただ見ているしかできないのが悔しい。

そんなことを思っていると、ふと仮面の男が何かに反応した。

同時に更にエネルギーの衝突が激しくなり、爆発が起きる。

その爆発が収まった時には、仮面の男と月夜の姿はなく、封魔の舌打ちが聞こえてきた。