次の日、神蘭が鈴麗と共に養成所の演習場へ来ると、そこは何だか騒がしかった。


「何かあったのかな?」

「さぁ・・・・・・」


そう呟いて、神蘭が首を傾げていると、近くにいた訓練生達の声が聞こえてくる。


「おい、聞いたか?また、一つの村が襲われたらしいぞ」

「ああ。それもこの養成所の近くだろ?だから、教官達も軍の方に確認しに行ってるって」

「その襲撃した奴等って、最近よく話題になってる仮面を付けた正体不明の奴等だろ」


そんな会話に神蘭が視線を向けると、話しているのは男子三人だった。


「ねぇ、それっていつの話!?」

「「「!!」」」


突然割って入った神蘭を三人が驚いたように見てくる。

だが、神蘭はそれを気にしないで再び問い掛けた。