「そこまで!」 教官の声がして、神蘭は構えをとく。 試合を見ていた訓練生達の方へ戻ると、鈴麗が駆け寄ってきた。 「すごいよ、神蘭!強いんだね」 「そ、そうかな」 「うん!すごいよ!圧倒的だったじゃん」 そう声を掛けられ、神蘭は少し照れ臭くなる。 その時、小さく舌打ちが聞こえ、神蘭はその方向を見る。 すると、神蘭に負けた少年が睨み付けてきていた。