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養成所の訓練生になり、数週間。

軍の規律などの基礎を習った後、演習的なものも入り始めていた。


「よし、そこまで!」


その声に木刀を使い、打ち合っていたのを止める。


「少し休憩を挟む。その後、簡単な試合を行うから、十五分後また此処に集まるように!」


教官がそう言い、訓練生達は各々散っていく。

神蘭も鈴麗と話しながら休憩をとっていたが、数人が近付いてくる気配に視線を向ける。

そこには此方を睨み付ける背の高い少年と、その取り巻きらしい数人の少年がいた。