「・・・・・・一年だ」 「えっ?」 「一年だけ様子を見る。その間、軍人としての素質、才能がないと判断したら、俺はお前をやめさせる。・・・・・・どんな手を使ってでもな」 そう言って、封魔は姿を消す。 その言葉は、彼の妥協案のようだった。 (私は、もう決めたんだ。月夜を倒す為に強くなるって。だから、まずは軍に入らないと。一年でやめさせられる訳にはいかない!) そう思いながら、神蘭は封魔がいなくなった場所を見つめていた。