(えっと、207号室は・・・・・・あった)


寮の二階へ来て、『207』と書かれた部屋の前で足を止める。

表札の所には同室者の名前なのだろう『鈴麗』という名が既についていた。

その下に自分の名のプレートを入れ、ドアを叩く。


「はーい」


中から声がして、出てきたのは同じ年くらいの髪が長く、可愛らしい感じの少女だった。

少しきょとんとしていた少女だったが、その表情は笑みへと変わっていく。


「もしかして、あなたが同室者?私は、鈴麗。これからよろしくね」

「私は神蘭。よろしく」


ニコリと笑った少女に、神蘭も笑って返す。

この少女とは仲良くなれるような気がした。