突然、龍牙の声とともに2人共静止した。そして龍牙は目を見開いてとても驚いていた・・・私を見て。
「ど、どうしたの?」
「…さ、さゆみ…」
「何…?」
「…か、み」
「え?」
かみ?
「お前の髪と眼の色が…」
「私の髪と眼の色がどうしたの?」
「変わってる…」
「………えっ?」
バッ!!
私は持っていた手鏡で自分を見た。するとそこには・・
「な…何これぇぇぇーーー!!??」
驚いた。私の髪の色が黒から水色に、瞳の色がオレンジから水色に変わっていた。
これって、龍牙の色と同じ。
「りゅ、龍牙っ!これっていっ…た、い……えぇぇぇぇーーー!!??」
「な、何だっ!?」
「りゅ、う…き…」
本日2度目、驚いた。
「…は、い…」
私は龍牙にさっきまで持っていた手鏡を渡した。
「え、何?」
「…見たら分かるよ。」
「……っ!!」
龍牙は私が何を言いたいのか分かったのか、すぐに自分の顔を手鏡に映した。
「…………じょ、冗談だろ?」
そう。龍牙は私と同様、髪と瞳の色が変わっしまったのだ。黒色の髪とオレンジ色の瞳に。
「おいおいおい。一体どういうことだ?」
「私にも分からないよ。もしかしたら古手川さんの薬が原因かも。」
「…まぁ、それは一理あるな…しかしなぁ、何で?」
「古手川さんに聞いてみよう!それが一番の解決だよ!」
「そうだな、行くか!」
私たちは古手川さんのところへ急いで行った─────。