「クスッ(笑)…なぁ、さゆみ。」
「な、何?」
「…俺はさ、さゆみがこれから先、男になろうがどうなろうがさゆみを想う気持ちは絶対変わらないから。」
っ!!
「俺は、さゆみが好きだから。さゆみ自身が好きだからさ。」
龍牙・・・。
「怒ってるさゆみも、泣いてるさゆみも、妬いてるさゆみも、もちろん笑っているさゆみも、俺はどんなさゆみだって大好きだ。」
優しい笑顔でそう言った龍牙は、綺麗な夕日に照らされていて、何だか魅了されて胸のあたりがドキドキした。
「………(照)」
「…そうやって、顔を真っ赤にして照れてるさゆみもな♡」
・・・龍牙は私をドキドキさせるのが上手だ。
だから私はいつも龍牙に勝てないのかも知れない。
・・・でも
「…龍牙。」
「ん?何?」
たまには………─────チュッ。
「っ!?」
「ヘヘッ(笑)だーい好きっ!!」
「なっ!?…可愛すぎるだろ…っ…(照)」
反撃してもいいよね…♡