「…最後に良いことを教えておこう。
この部屋の外には鬼が待っている。
君達がこの部屋を出れば鬼は容赦なく君達を襲うだろう。
もし、生き残ることが出来れば地歴公民室で最終問題の答えを直接聞こう。
正解したら、桔田先生や捕まってしまったクラスメイトを助けることが出来る。
それでは幸運を祈る。」

やっぱりみんな無事だったのか。
ホッと胸を撫で下ろす。

「…どーすると?」
光葉ちゃんが訊いた。
「…だいたいの答えは判る。やけどこの部屋からどーやって出るかが…。」
あたしは顎に手を当てて言った。