光葉ちゃんの話を聞いていたあたしは言った。
「仕方ないよ。光葉ちゃんのじゃないし…。こうなったら二人で頑張らんとね。」
「うん…。でもここに手がかりとかあると?」
「あると信じるしかないっちゃない?」

しかし、これじゃ探す気も失せるわな。
見渡す限り、散らかってる。
プリント類は机の上で散らばってるし、体育祭の応援団長が着ていたであろう衣装は保管も不十分な感じで針金ハンガーに掛けられてその辺に掛っている。

「これは時間かかるな…。」
って思っていたのに、
「あ、友花ちゃん、あったよ。」
「え!?」
1分もかからないで光葉ちゃんが見つけてしまった。
「はやっ。」
箱を受け取りながら言った。

パカリと蓋を開けると、カードがあった。
しかし、カードに書かれてある内容は前と少し…いや、だいぶ違っていた。