外は厚い雲に覆われているせいもあって暗い。
制限時間は無いけれど、犯人が要求を変えてくることもあり得る。

「早く行こう。」
みんなを促した時、
「あ、待って。トイレ行きたい!ダメ?」
「あ、行くなら私も行く。」
晴美ちゃんと愛佳ちゃんが言った。
…まあこの場合はしょうがないか。

「じゃああたしは先に生徒会室に行っとくね。光葉ちゃんはどーする?」
光葉ちゃんに訊いた。

「うちはトイレの前で愛佳達待っとく。鬼が来たときに知らせれるように。来ないと思うけどね。」
「分かった。でも油断は禁物やけんね?気をつけてね。」
「そっちも気をつけてね。」