「箱を求めんとする者、レンジを探すべし。」
「電子レンジに手がかりが入っとるとか誰も思わんしね(笑)」

パカッ
電子レンジの扉を開けると、そこにはやはり、あの箱が入っていた。

そして箱の中にはおなじみのカード。
「そうなきうすてって何?」
「…そうなきうすて……。あ、判った!」
あたしは手をポンと打った。
「はやっ!」
「生徒会室やん!」
「え?なんで?」
「1文字だけ戻ると。例えば、“い”って書いてあったら“あ”とかね。」
「ホントやん。なるー。」

「よく使われる簡単な暗号だよ。」
「へ~。ともぴーよく知っとるね!」
「こういう初歩的なものはね。他は全然知らんもん。」

へへへと笑う。