「友花ちゃんすごいね!」
「ホームズみたい!」
「……。」
愛佳ちゃんと晴美ちゃんはあたしを誉めたけど、あたしはうつむいた。

「ともぴー?」
「あれ、嘘。」
「嘘?」
「ただ安心させたいがための出まかせ。」

あたしは天井を見上げた。
「でも筋通っとったし…。」
「バット持っとってもそれはゲームを面白くするために犯人が演出しただけであって、実際はバットを使わずに首を絞めたり、毒をもれば人は簡単に殺せる。」
「絞殺と毒殺…。」
「確かに…。絞殺や毒殺やったら現場には血痕とか残らん。」
光葉ちゃんが言った。

「でも絞殺や毒殺という証拠もないし、その逆の気絶させてるだけっていう証拠もない。」
三人を見つめた。

「じゃあ何も判らんってことやん。」
「そう。だから嘘って言いよっと。」

4人の間に不穏な空気が流れる。