箱の蓋を開けてカードを取りだした。
「なんて書いてあると?」
愛佳ちゃんから訊かれ、読み上げようとした時、

ジャリッジャリッジャリッ

足音が聞こえた。
それと同時にズルズルと何かを引きずるような音も聞こえた。

まさかこれって…!
「隠れよ!」
あたしは小声でみんなに女子専用部室に移動するように言った。