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小学生の時から愛用しているうさぎの目覚まし時計で目を覚ました。

時刻は6時45分。いつも通りの朝。

のそのそとベッドから抜け出して制服に着替えた。
顔を洗い、いつも通りに長い髪を二つ結びにする。
そしてキッチンで牛乳とイチゴジャムの食パンを頬張った。

テレビでは天気予報があっていた。
『今日は夕方から九州北部で雨が降るもようです。お出掛けには傘を持ち歩くようにしましょう。』
福岡で有名な天気予報士が言っていた。

「友花(ともか)ー、傘忘れんよーにね。」
「うーん。」
お母さんの助言に返事をする。

7時半。家を出て空を見上げた。
透き通るような青空が広がっていた。
夕方から雨が降るなんて想像出来ない。