謎解き少女 第1話 ひとりの少女

あたしも自分の机に戻って、机の中に手を入れた。
すると身に覚えのない物が手に触れた。

まさか…?
それを手に取り、ゆっくりと取り出す。
それはルールブックだった。
「あっ…た…。」
スゴく小さい声だったのに、スゴくカスカスの声だったのに、そう言った瞬間みんながこっちを向いた。

「これやん!ルールブック!」
なんて零ちゃんが言うからみんながあたしの机に集まった。
「それでなんて書いてあると?」
彩夏ちゃんが訊いた。
「えっと…。」
これってあたしが読まんといけんパターン?
周りを見るとそういう雰囲気だった。