夕課外。約束通りの英語があっている。
でもまともに授業聞いてる人はいないと思う。
だって担当してるのが副担で適当でチビの宮口先生だもん。

「はぁ。」
こっそりため息をついた。

もうどれぐらいこんなことをしているだろう?
時計を見るとあと10分で終わりだった。
ダラダラした気持ちでいるとその10分はあっという間に過ぎた。

「終わった~!」
みんなが口々に言って帰る準備を始める。
すると山田君が、
「え?今日この後残っとかやんっちゃないと?」
そう言った。みんなはその一言に固まる。
「え!マジで?」
「だってその紙に書いてあるし。」
山田君は後ろの黒板に貼ってある桔田先生の紙を指差した。
みんなその紙に集まる。
「マジかよ~。」
ほとんどの人が落胆の声をあげた。