再び揺られる、固い助手席の上で。僕はソフトクリームによって補給された糖文を頼りに、考えられるだけの考察をしていた。
これが本当に、幼児誘拐と監禁や、死体遺棄につながる事件であって。
隣の男がその犯人であるのだとしたら。
それで僕は満足なのだろうか。
そうではないらしい事実を知った。
それが僕にとって何の助けにもならないのだから。
ならないだろうから。と、思えるのだから。

僕は一体、何を求めてこんなところまで付き合っているのだろうか。
それが解らなかった。