月が変わって三月。




流石にまだコート、マフラー、手袋は通学の必需品。





そんな中、校庭に咲く梅の花から漂う甘酸っぱい香りに乗って期末テストの時期がやってきた。




つまり、高校二年の集大成。




塾に通い始めてから初めての定期考査。




その五日間は飛ぶように過ぎた。





大嫌いだった社会も前回とは比べ物にならないくらいの出来(多分)だし、漢字の書き取りとことわざ以外はほとんど白紙だった現文も見事に解答欄が埋まった。