風化の強烈な蹴りは見事に顎に当たり下品なおっさんを地面に叩き付けた。
気絶してるようだったのでとりあえず女の子を助けられたなとひと安心してた、、
ここで風花は何かを忘れていることに気づいた。
『ありがとうございます!
本当にどうなることかと思いましたが、あなたお強いんですね。
お名前聞いてもいいですか?』
“名乗るほどではないので”なんてくさい台詞は言えないので正直に名前を言った。
「あーーーーーー!!!
バイトだーーー!!
忘れてた!!
ごめんなさい、今から用事があって怪我がなくて何よりです。
じゃぁまたどこかであえるといいですね!」
早口でまくし立てて掲示板の広場に駆け足で行く。
せっかく早起きしたのに。これじゃ何も変わらないよ、まぁいいかと気楽なものだが、これも風花のいいところでもあった。
