もし賛成いただけるなら明日この掲示板の前で、太陽がのぼりはじめた時に…。
と言われて、そのまま家に帰ってきた。
………
次の朝
いつも以上にきちんと準備をして
おばさんの小言を背中で感じつつ家を出た。
モワっとした空気に包まれそうになるのを自転車で切りながら走る。
今日はなんか善いことありそうだなぁと思いながら漕ぐとあっという間に掲示板の前についた。
いつもより速くて、10分前についたつもりだったが昨日みたあの人がたっていた。
まだこちらに気づいていないようだった、、
『きゃーーーー!!助けてください!』
そんな声を聞いたかと思えば体が動き出していた。
「ちょっと、朝っぱらからなにしてんの。
手をはなしてあげなよ」
すぐに喧嘩腰になる癖も治ってきたなと思う。
“最初は相手の出方をうかがうこと”
と耳にたこができちゃうほど言われてきたためか、最初の一声は大人しく。
ただ、それからは容赦しない。
そんな風に心で決めながら話しかけた。
そうやって言ってないと、殴りそうになる手をどうにか出来ない。
「はぁぁぁ??かわいい子を捕まえてなにが悪い。嫌がってるというより嬉しがってるようにみえるがねぇぇ。」
下品な笑いをつけて言った。
「頭おかしいんじゃないの。
あんた友達いないでしょ。
まぁ、私だったら友達になりたいともおもわないけどね」
といいかけると同時に強烈な蹴りを飛ばす。
いつもは相手に先に手を出させてから仕掛けるのだが、捕まえられてる女の子が限界のようだった。
