「そうだったね。理人と手伝いをしてやってほしいんだ。
なぜかわからぬが、ここに勤めた女の子はすぐに辞めてしまう。
ぜひともうちで働いてほしいんだ。」
と、おじいちゃんは話す。
風花はなぜ、辞めていってしまうのだろうと思いながらもそこまで気にしなかった。
仕事が見つかったことがすごくうれしかったのかもしれない
風花ちゃんに部屋を案内してあげなさい、と理人に
声をかけると理人は腰を丁寧にまげてかしこまりましたと部屋を案内してくれた。
……………………
何度みてもあきないほどの豪邸はすごく広かった。
部屋を見るのも終盤になってきた頃、そういえばと風花が口を開いた
「私、仕事の内容を詳しく聞かせてもらってないんですが…」
「ああ、そういうことでしたらなにも心配はいりません。きっとすぐになれますから。」
とよくわからない言葉を残してそれっきり口を開かなくなってしまった。
もしかしたら、自分はあまり歓迎されてないのではとも思った。
理人の口数は少なかったし自分に対する笑顔ななぜか違和感があった。
仕事の内容はきになっていたが、これ以上変にでないようにと詳しく問い詰めなかった。
まあ、これが最終的に吉とでるか、凶とでるかの分岐点だったのかも。
今思えば........ね。
