『はぁ、はぁ…友君っ!!』
「・・・っ!」
友君が目を見開く。
『と…もくん』
「花っ!」
友君のほうから私のところへ
来てくれた。
「大丈夫?」
ほらね。
友君はやっぱり優しい。
『うん。大丈夫…はぁ、はぁ
あたし、あたしね…』
「ゆっくりでいいよ」
『友君に伝えてないことがあるの!』
「うん」
『あ、その前にクッキー。
言ったでしょ?お返しするって』
「あははは!うん、そうだね」
『食べてみて?』
「うん。
…おいしい」
『本当は味ないくせにー!』
「あ、かなとに聞いたんだー」
『もうっ!』
「ほらね、拗ねた」
『あ…』
「あははは!」
『フッ あははは!』
「・・・最後に会えて良かった」
『・・・私…私ね
友君のことが好き!』
「うん、ありがとう」
『幼なじみとしてじゃなくて!
私、やっぱりちゃんと諦め切れて
なかった。いなくなるってわかった
瞬間また大好きが止まんなくなって
もう…めちゃくちゃで…キャ!』
友君は私を強く抱きしめた。
「・・・やばい////
嬉しい…っ 」
『フフッ友君苦しいよー』
「やだ、離さない。
しばらくこうさせて…」
閉じていた目を開くと
おじさんとおばさんが遠くで
微笑んで、先に行った。
しばらくして友君は手を離した。
「俺、いかなきゃ…」
『うん…』
「花、そんな顔しないで。
大人になったら花を迎えに行くから」
『え?』
「待っててくれる?」
『うん!』
「・・・約束破ってもいい?」
『え?』
「もうなにもしないっていう約束」
『フフッ うん、破っていいよ』
「花、好きだ」
『私も友君が大好き』
どっちからしたわけでもなく
お互いがお互いを求め
深いキスをした。
「あ、かなとのキスマークとれてる」
『あ、ほんとだ』
「じゃあ俺がつけとこ」
『え?』
「取られるかもしらないじゃん…」
『大丈夫だよ?
私は友君の彼女だから////』
「・・・////
そうだね」
友君をずっとずっと
待ってるからね。
早く迎えにきてね。
私の王子様♡
fin
