はなside


『南くーん』



どこにいるんだろ…



『南くーん！』




「ゴメンって！

でもそういうのもうやめたいから」



あ、南くん。



電話してる…


誰と話してるんだろ。



「だからあ…『あ…』



目が合っちゃった。



「うん、うん、じゃ」


『あ…えっと

盗み聞きするつもりないって

いうか

た、たまたま通りかかって…


で、でもそこまで聞こえなかったし

だ、だから「プッ」


『え？』


「アハハハハハハ…っ

大丈夫だって！

わかってるからっ」


『さっき…「あー…いやーまぁ」


『あっ…

ただ南くん探してただけだから


じゃあ…「まって。」



「どうしてすぐ逃げるの？」

『でも…』

「さっきのは女の子」

『そ、そうなんだ…』