自分の部屋。



時計の音と車の音が鳴り響く。



はぁ…






なんでもっと早く気づかないんだろう。




時計をみればもう7時。





お腹減った。



朝からなにも食べてない。

冷蔵庫をみても



炒めたりしないといけないやつ
ばっかだし



こういうときに限って母さんは出かけてる。


お茶も炊いてないし。


水は飲んだ気にならない。



部屋に戻り



ベッドに寝転び



ただ目を閉じる。



『友君 起きて〜!』


という花の声が響く。





どれだけ好きなんだよっ…





『友君ってば!!』



「え?」




目を開くと



目の前に花の顔。





「な、な、なんで」




『体調悪いんでしょ?


ご飯とか持ってきたから食べよ!

うちのお母さんとおばさんが

お出かけするらしくてね。

だから来たの!』




「そ、そう。とにかく離れて///」



俺はベッドから降り、床に座る。




『顔赤いよ?


熱あるんじゃない?』


「な、ないよ」

あー、ダメだ。



いつものように平然とできない。





すると、花の手が俺のおでこに当たる。




『ほら〜!あるよ!

ベッドに寝てないとっ』




「いや、だからないよ/////」






『だーめ!』



「え、ちょ」




花が強引に俺をベッドに寝かせる。




『ちゃんと布団をかけて〜それから』



花がなにか話してるけど聞こえない。



前はなんとも思わなかったのに



花の長いまつげ


艶っぽい唇


さらさわの髪



細い指



白い肌



耳に髪をかけるような女の子らしい
仕草



やけに愛おしく思う。



俺って以外と変態なのかもしれない。




でも男はそういうものだと思う。



好きな子の行動すべてが愛おしい。




俺はいつの間にか花の腕を引き



抱きしめた。

一つのまくらに頭が二つ

距離はだいぶ近い。




『とも、くん?』




その声はかわいくて、かわいくて


こんな感情はじめてだ。


ドラマで

こんなシーンをみたことがあったけど

まさか自分が同じことをするとは思って

いなかった。




『フフッ友君、抱きしめるの好きだね』


照れているが普段の花。







もっと恥ずかしがってよ…っ




なんとも思わないのかよ。





「気づけよ…っ」




『え?なんて? キャ!』



俺は思わず 花を下にして




花の両手をおさえる。



花は上にいる俺を見上げる。




今でゆう床ドン?みたいなやつ。





『どうしたの…』




その目はウルッとしてた。

多分俺の目が怖いんだろう。




「・・・れっ」



『え?』


「かえ、てっ」



『なんて言った…んっ!』



俺を押し倒して



早く帰ってほしかった。



だって止まらなくなるから。





俺は深い深いキスをした。




『…ん…はぁ…ん…』

「ん…」




ヤバイ。


理性が保てない。

舌を絡めて


向きをかえて


また深いキスをする。


長い


長い


キス







『ん…っ…はぁ…とも…く』




花に名前を呼ばれてハッとした。




涙を流している花。

苦しいんだろう。

俺は唇を離した。


「はぁ…はぁ…とも…くん

どう…して」


「はぁ…はぁ

ご、めん。 はぁ… 帰って…」



ごめん花。




今の俺には頭を冷やす必要がある。




『うん…っ』


花は部屋を出る。





俺、やっぱどうかしてる。




振り向いてほしくてあんなことして





花を恐がらせている。




俺はほんとに
































最低だ。