7時。
もう真っ暗。
「じゃあね〜」
『うん。今日はありがとう!』
「三毛沢!
花頼んだよ!」
「うん」
「んじゃほら!
健斗行くよ!
こいつと同じマンションなの〜…」
『へぇ〜仲良いね!』
「だろ〜「よくない!
んじゃ行くよ!
バイバーイ♡」
『あ、バイバイ!』
「行こっか」
『うん!』
「あ、ごめん。公園寄っていい?
トイレ行く。
ベンチで待ってて」
『うん!』
ふぅ〜今日は楽しかったな〜。
A「ちょっと!」
『え…私?』
B「あんたしかいないでしょ!」
1.2.3.4...5..6人⁉︎
なに…怖い…
『な、なんですか?』
C「あんた私たちの王子とベタベタしすぎなんだけど!」
『え、そんなこと』
D「何様?」
『私はただ友君と幼なじみなだけで…』
B「何、勝手に下の名前で呼んでるんだよ!
ブス!!」
E「幼なじみを理由に近づいてるんでしょ!」
『そんなこと!』
これまでに小学校、中学校でもこんなことはあった。
けどいつも3人ぐらい。
自分で言い返したらどこかへ行く。
でも今は6人。
しかも1人は棒を持ってる。
A「あんたなんてただのブスよ!
二度と王子に近づかないで!」
そんなの…
『イヤです…』
C「あ?今なんつった?」
『イ、ヤ…です』
E「なんでよ!」
『だって幼なじみだから…
大事な人だから…』
A「テメェ!」
『キャ!』
1人な私に棒をふり投げてきた。
痛いだろうな。
やだな…
ギュッと目を閉じ歯を食いしばった。
イタッ!!
「なにやってんの?」
棒が当たるギリギリで止まった。
「大丈夫?」
『うん…』
「話、全部聞いたよ。
もう一回、同じこと俺の前で言って」
友君の目がすごく怖い。
睨んでないのに怖い…
目の奥に鋭い怒りがあるような。
B「・・・っこいつが、「俺、みんなの王子になるつもりないから」
A「でも…近づいて「それもちがう。
花とは幼なじみでずっと仲がいい。
ただそれだけ。
あと花はブスじゃない。
自分の顔、鏡見たほうがいいよ。
今、ひどい顔してるから」
C「・・・っ」
「次、花になんかしたら…
許さないから。
俺だって花は大事な人だから」
友君…。
「くしゅん」
え?
「花粉ヤバいここ」
さ、さすが友君。
A「い、行こ!」
