。.:*・゜ 君と出会った三年生。.:*・゜

高校最後のクラス替え。
私、村井空は少し不安になりながら高校に向かった。
えっと...
『.........あったあった。2組かぁ。』
知ってる人の名前...一人二人しかいないなぁ...。
ダメだダメだ!人生明るく生きなきゃ!
どうせならこの一年間最高な一年にしたいもん!

フワッ...
爽やかな柑橘系の匂いがほのかに香ってきた。
匂いの元に視線を向けると太陽の光を反射してキラキラと光っている茶髪の男子がいた。
うわぁ...。
ため息がつくほど整っている顔。
チャラチャラしすぎてもいない優しそうな感じ。
『えーっと...藍井春輝はどこだー?』
藍井春輝...。
カッコイイ名前だなぁ...。
『あ、あったあった!2組だ!2組の人は誰かいないかなぁ...っと。』
藍井春輝と言っていた人はあたりをキョロキョロと見回している。
多分、二組の人を探しているのかな?
私も二組だよって言ったほうがいいのかな?
......迷ってる場合じゃない!最後こそは楽しく過ごすんでしょ!?
『あ、あの...私も二組です!』
声震えちゃったけど上手く言えた...!
『え、まじ!?名前教えて!』
『空。村井空って言います!これから仲良くしてください!』
よし!自己紹介も上手くいった!
『ぷっ!!』
『へ!?』
な、なんで笑うの!?
『わりぃわりぃ!同じ学年なのに敬語使ってくるから面白くてさ!タメ口で全然いいよ?』
『え、わかりました!』
『ほらー!また、敬語になってるよ?笑笑』
『あぁ!///じゃあ...これからよろしくね!』
『おう!』
このとき気軽に話してくれてほんとに嬉しかった...



君と過ごすかけがえのない日々のカウントダウンが始まった