永貴side

12年前


ミーンミンミンミン
暑い…暑い…暑い…
今年は確か今までにない猛暑日が続くとか言ってたな。
あ、でもさくら情報だし信憑性は保証できないけどな。
さくらとは、16年間幼なじみしてる腐れ縁の女の子だ。
家が隣ってことで何かと家族ぐるみで仲良しだ。

「はーるき!」

その声と共に俺の部屋のドアが開く。
噂をするとなんとやらだ。

「なんですか、大宮さくらさん」

髪は鎖骨くらいまでのストレート。157cmくらいの身長。まぁ、特別ところはないどこにでもいる女子高生だ。

「川﨑永貴さんに用事があってきました」
「用事?なに」

どうせいつものように、
マンガ貸してーとか、アイス買ってきてーとかのパシリだろう。あ、課題してもありそうだ。

「あの…」

もじもじしながら顔を赤らめながら何かを伝えようとするさくら。
なに?笑

「31日にある、町内のお祭りに一緒に来てほしいの」

そう言って「はぁ、やっと言えた…」
ってホッとしてるさくら。
町内祭りかぁ…
毎年ふたりで行ってるし、改まって言うようなことじゃないだろ。
てか、もうすぐ夏休みかぁ。
だるいな課題。

「いいよ」

意外と馬子にも衣装でゆかた似合うしな。そんなことさくらに言ったら殺されるけど。

「いいの?やった!芙優に報告しなきゃ」

報告?なんやそいw