ラブレター〜ミサンガの奇跡〜

「行ってきまーす。」



「ったく。なんでもっと早く寝ないんだよ。」





颯が呆れた顔で言ってくる。





「違う。今日、潤の夢みたの。」





私はもう、潤の事で颯の話しなんか上の空だった。





「珍しいな。優美が潤の夢みるなんて。」



「潤を空港に見送りに行った時のことを丸々夢で見たの。幼顔の潤じゃなくて、少し大人になった潤の顔が見たいよ…。」





涙が込み上げてきたが、ぐっと堪えた。



潤は、10年前に私の初恋の人。



そして、その気持ちは今でも現役。




「ああ。潤はもうすぐ帰ってくるよ。あいつは約束を破るような奴じゃない。」




颯の細いけど男らしいきれいな腕が私を包み込んだ。



そして私は颯の胸の中に収まっていた。



颯の匂い…。落ち着く。



颯は潤と同じ香りがする。



だからかな?



10年経っても潤の匂いを忘れないでいられたの。




「大丈夫。絶対迎えに来るから。」




今の、言葉…。



潤が見送りの時に行ってくれた。



聞くと落ち着く、魔法の言葉…。