そんなことを考えてる俺に
「先輩…連絡先とかって教えてもらっていいですかっ！」
耳まで赤くしてぺこっと深く頭を下げる椎名さん。
おどいて椎名さんを見ると、少しだけ顔を上げて目が合う。
その顔が目が合った瞬間、沈んでいく。
ダメなんて言うと思ってるのか…この人。
…んなこと言うわけないのに。
「いいよ」
「そ、そうですよね…すいまｓ…え？」
どこをどう聞けば、今のがだめに聞こえるのだろうか
「いいって言ってるんだけど。」
少し笑いをこらえながら椎名さんを見る。
じっと目が合い、またあの笑顔で
「ありがとうございます」
そういったんだ。
