「あの…なんで…」 そう言われて本当はまだ居たかったのかと不安になる。 いつもなら…っていつもならこんな事自体しないか そんな事を思いながら、カバンを渡す。 「え?」 戸惑ったような雰囲気と顔にまで可愛いなんて思ってるあたり俺は重症かもしれない。 「…送る。家、どこ」 時計を見るとすでに20時をまわろうとしていた。 「えと…〇〇っていうカフェの隣のアパートですけど…」 「ん」 そう言って歩き出すと、斜め後ろをちょこちょことついてくる。 …本当可愛い。