「う~…それに水瀬先輩って誰なの~?」


そういったとき、その言葉を聞いたんであろう全員が私を振り返り は? という顔をした。


「…あんた…水瀬先輩を知らないっていうの!?」

「…有名人なの?」

「有名人ってもんじゃないわよ!

この大学の中ではもちろん!ほかの大学でも、高校生も…知ってる人は中学生の間でもいるくらいよ!
あんたと同じくらい有名なのよ!?」


最後の一言は冗談のはずなのでスルーしといて…



「そんなに有名な人なんだ…」

「そうよ!
美智を連れて行ったら無理やりでも連れてきてくれるらしいんだからお願い!ね?」


う…そんなにかわいい顔で言われたら…

「わかったよ…」


としか言えないじゃないですか…


「やったぁ!ありがと!美智!」


この人絶対わかってやってるよね。ほんと。