「で、このチビは白華の姫。」
「え?」
「まじかよ。」
樹は抱きしめるのを強くした。
「ああ。だからやらねぇよ、おめぇらには。」
黒蝶は無言になった。
「でも…同盟を組むことなら考えてやってもいいぞ。」
は?同盟?
いつの間にそんな話になったの?
私は樹の足を思いっきり踏んでやった。
樹は私から離れた。
「いってぇな…。踏むんじゃねぇよ琴葉!」
「はぁ?いつの間に同盟の話になったわけ?聞いてないんだけど!」
「琴葉から連絡きた後に決めたんだよ、みんなで」
「勝手に決めるなんてひどいよ!」
「おい…琴葉、樹…」
「もう決めたんだよ!」
「なんで大事なことに限って事後報告するの?」
「おい…」
「連絡するなって言ったの琴葉だろ!」
「返信ができないって言っただけよ!」
「はぁ??」
「見ることぐらい出来たよ!」
バキッ
ん?なんの音?
音がした方を向くと…駿が壁を殴っていた。
「…れよ…」
「なんだよ、駿。」
萌音は首を振ってた。
やばい、駿がキレてる。
