扉を閉め、鍵をかけられた。
「はぁ…やっと1人になったんだ。」
城田はそう言うと私の腕を引っ張り横に座らされた。
「で、今日は絶対に連れていくから。」
と睨みながら言った。
行きたくない。
あとで樹に連絡しよう。
「あのさ、あの2人なんなの?」
須永が口を開いた。
「小、中の同級生です。」
「ほんとかよ、それ。」
「はい。」
「なぁ、蓮調べてよ。」
「…やだ。」
「なんでだよ。」
「必要ない。」
「チッ」
相変わらず、須永はしつこくてうざい。
「どうせ、連れていくんだからいいだろ?…出雲」
高崎に言われると黙った。